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「ISOは役に立たない」「ISOでは儲からない」という声をよく耳にします。
一方で経営層の皆さんは、いかに売り上げを増やし利益を増やすか、そのためにいかに「儲かる仕組み」を作ろうか毎日頭を悩ませていらっしゃると思います。また、巷には「儲かる仕組み」作りに関する書籍があふれています。

さて、そこでもう一度「マネジメントシステム」について考えてみましょう。
前回のニュースレターの中で、「マネジメントシステム」はISO9000の用語の定義で、「方針及び目標を定め、その目標を達成するためのシステム」となっていること、つまりISOは、手順を作って守ることではなく、会社の方針に従って目標を立て、その目標を達成するためにシステム(仕組み)を作り、その仕組みに従って目標達成する活動であるということです、というお話をしました。
「売上げを上げる」「利益を上げる」「持続的に成長し企業を存続させる」ということが会社の方針であれば、その方針に従った目標を立て、その目標を達成するシステム(仕組み)がマネジメントシステムです。
つまり、「マネジメントシステム」は「儲かる仕組み」そのものであるはずです。

それでは、なぜ「ISOは役に立たない」「ISOでは儲からない」ということになるのでしょうか。
そもそも、多くの場合、上述のような本来のマネジメントシステムの定義が理解されていない場合が多いと考えられます。
「ISO認証取得が取引の条件だったから」「ISOを取得している方が入札の際に有利になるから」などの理由でISO認証取得を決め、自組織があまり関与せずに外部にマニュアルを作ってもらい、決められた手順を守ることを中心に運用しているというような組織の場合、「方針及び目標を定め、その目標を達成するためのシステム」となっていないことが考えられます。
これでは、実際の企業経営とISOは乖離した状況でISOのための仕事をする人が出てきて「儲かる仕組み」どころかお荷物になってしまいます。

「マネジメントシステム」の本来の目的は理解されているが、役に立つ仕組みになっていない例としては、前回ご説明した目標管理が適切に実施されていない例が多く見受けられます。
ISO9001、ISO14001、ISO27001など、マネジメントシステム規格であるISOを有効に活用すると、目標を立て、目標に従った活動を行いPDCAを回し、継続的改善を行うというマネジメントプロセスに関するメリット、各規格で扱う活動の質に関するメリットが享受できるのですが、ISOの活動が現場に偏り、本来「マネジメントシステム」で重要視されるべきマネジメントプロセスにあまり力が注がれていないということのようです。
ISO9001、ISO14001の2015年の規格改正版には、「事業プロセスとの統合」、「利害関係者のニーズ及び期待」、「リスクと機会」というようなキーワードがあり、ISOを「儲かる仕組み」としてより有効に活用されることが意識されています。
次回以降で、ISOを「儲かる仕組み」として活用するためのヒントについてお話をしたいと思います。