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yoshino_moka

株式会社吉野工業所 真岡工場様では、ISO9001を1999年に取得、FSSC22000を2012年に取得、ISO15378を2014年に取得されていましたが、2017年5月にFSSC22000とISO15378の複合審査を受審されました。
FSSC22000はお得意先様(大手飲料メーカー)からの要請、ISO15378もお得意先様(大手医薬及びトイレタリーメーカー)からの要請がきっかけで認証取得されましたが、いずれも工場運営のツールとして効果的に運用されています。

  • FSSC22000認証登録の概要
    【登録組織名】株式会社吉野工業所 真岡工場
    【対象範囲】食品用PETボトルの製造
    【認証登録日】2012年10月18日
  • ISO15378認証登録の概要
    【登録組織名】株式会社吉野工業所 真岡工場
    【対象範囲】医薬品及びトイレタリー用プラスチック一次包装材料の製造
    【認証登録日】2014年9月4日
  • ISO15378の認証取得までの期間と、どのように取り組まれたかを教えてください。
    既得のISO9001とFSSC22000をベースに、ISO15378特有のGMP(適正製造規範)の部分のみシステム化する形で取り組んだため、約10カ月という短期間で取得に漕ぎ着けました。
    当時、当社でISO15378取得を目指す工場は、真岡工場の他、複数工場ありましたので、各工場より選出された推進メンバーが、先ず1カ月研修所で規格を猛勉強する事から始め、その後、各工場に戻り、従業員に説明しつつ、システムを構築していくという形で進めました。
    以後も3カ月に一度、3~4日程度集まり、各工場の進捗上の問題点を協議解決したり、また新たな課題であるGMPシステムの構築を、メンバーで並行処理することで、推進期間を短縮しました。
    ISOは紛れもなく道具であり、それを使う人達を蔑ろにしたシステムでは、仕事の足枷(あしかせ)にもなりかねません。
    そこで、現場のGMPの実行と定着を推し進める際は、可能な限り責任者は現場に足を運び、業務を阻害しないシステム作りを心掛けました。
  • 複数の工場で同時に取り組まれたとのことですが、工場ごとに異なる点はどのように対応されましたか?
    各工場で製造製品(キャップ・ボトル・チューブ等)が違い、使用する設備や材料、製造方法も異なる為、先ずメンバー全員で、GMPの要求に適合させつつ、各工場で共通して実行できる“原則や定義”を定めた統一規程を作成しました。
    これにより、各工場 “どのように行うか(How to)”は違えど、主要なGMP要素を統一して満たせるように工夫しました。
  • ISO15378認証に取り組むにあたって苦労したことは?
    既にFSSC22000を運用していましたので、語弊はありますが、あまり苦労はありませんでした。
    強いて言えば、先ほど述べた現場のGMPの実行と定着で、作業前や食事前後の手洗いやエタノール消毒の励行、現場への持ち込み物の制限など、全従業員が納得して“当たり前に実行“できるまで諦めず指導を行ったことが挙げられます。
  • ISO15378認証を取得してよかったことは?
    私達の真岡工場は、日本で初めてPETボトルを市場に出した工場です。
    その為か、全従業員“モノづくり”に対するプライドが高く、それが良い形で、今まで品質トラブルを減少させてきました。しかし現在では、お客様からの衛生的なニーズは留まる事を知らず、もうISO9001(品質)の維持だけでは太刀打ちできない状態でした。
    従って、FSSC22000とISO15378の取得は、お客様に安全で安心な製品を提供できる衛生環境を飛躍的にレベルアップできるといった点で、何より良かったのではないかと考えています。
    また衛生環境が向上したお陰で、とても嬉しい副産物がありました。取得以前と比べて、風邪をひく社員が明らかに減ったことです。
    おそらくこれについては、先の2規格を取得された他企業のみなさんも、同様な現象が起きているのではないでしょうか?
  • 今回、FSSC22000とISO15378の2規格の審査を複合審査という形式で受けられた感想は?
    FSSC22000は「食品包装材」、ISO15378は「医薬品包装材」と、対象製品が異なるため、同時に審査を受けることに多少不安はありましたが、いざ受けてみると全く問題ないことに気づけました。
    また、工場はものづくりが主体ですので、2規格同時の審査は、合理的で負荷も少なく、とてもスムーズに受けられました。
  • SGSの審査を受けられた印象は?
    推進メンバーや工場の管理職であれば、場内の会議体や外部審査時の説明等で、ISO規格の理解を深める機会を度々得られますが、その他の多くの従業員はそうも行きません。
    そんな状況をSGS審査員の方々はいつも配慮し、従業員一人一人のレベルに合わせた分かり易い言葉で応対してくれます。これには審査を受けながら理解を深められると、皆とても感謝しています。
  • 今後の課題は?
    ISOは取得で終わりではなく、システムを使いこなし、不備を見出し、常に改善していくことこそが目的であり、常にスパイラルアップしていかなければならないと私達は考えています。
    正直に言いますと、十数年前は内・外審査で不適合指摘が出れば、不満に思う従業員が殆どでした。しかし今では「問題点を見つけてもらった!」「改善すれば自分達の仕事のプラスになる!」と、真逆の雰囲気に生まれ変わっています。
    これからも私達、吉野工業所 真岡工場は、PETボトル製造の矜恃を持ちつつ、真摯にマネジメントシステムを見直し続け、それが必ずお客様に喜んで頂ける“安全で安心な製品提供に結び付く!”と信じ、活動して行きたいと考えています。

 

取材日:2017年8月25日

【株式会社吉野工業所様の会社概要】

1935年創業。本社は東京都江東区。3,399名の従業員を擁する。
国内に22カ所の工場・研究所、海外に2工場を展開している。
1996年に、同社伊勢崎工場にてISO9000シリーズの認証を取得

(事業内容)

  1. 各種プラスチック容器の製造・販売
  2. 金属容器の製造・販売
  3. プラスチック成形機、アッセンブリライン、精密金型の開発・設計・製作

詳細はこちらをご覧ください。

*「FSSC22000」とは
ISO22000に、技術仕様書ISO/TS22002-1(食品製造業向け)とISO/TS22002-4(食品包装材製造業向け)を統合したものをベースにした認証スキームです。
このスキームはFFSC(Foundation for Food Safety Certification)が開発・運営し、GFSI(Global Food Safety Initiative)に承認されています。
GFSIに承認されていることにより、複数のグローバルな小売業や大手ブランドメーカーの要求を満たすことが可能です。結果、複数のシステム運用や監査コストの軽減に繋がります。

**「ISO15378」とは
「ISO15378」は、医薬品向け一次包装材料GMPの国際認証規格です。
自社ブランドを守っていくためには、製品の品質と安全性を管理することが必須となっており、顧客の信頼を得るためにも不可欠となっています。
それに伴い、各企業では、品質や安全性のGMP(適正製造規範)に準拠していることが求められています。医薬品や化粧品の品質と安全性が求められたことに伴い、一次包装材料の品質と安全性も求められるようになりました。
ISO15378は、国際基準の医薬品向け一次包装材料GMP規格で、化粧品の一次包装材料GMPとしても利用されています。
認証取得のメリットとしては、以下のようなメリットがあげられます。

  • 医薬品向け一次包装材料GMPもしくは、化粧品向け一次包装材料GMPに対する貴社のコミットメントや法令遵守を実証できる。
  • 手直しやリコールの減少、および改善を期待できる。
  • 顧客からの信頼性向上や、ビジネス機会の拡大を期待できる。

本件に関するお問い合わせは、認証・ビジネスソリューションサービス マーケティング/BD部まで、お気軽にお問い合わせください。

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